ピアノのシャープ・フラットを弾きやすくする方法
ピアノで、シャープやフラットが多く出てくる曲を練習する時、楽譜を読むのはややこしいし、黒鍵が多くてどういう弾き方をしたら弾きにくくないのか、と、悩むことがありますよね。
ピアノが上達してくると、シャープやフラットのついた曲を弾く事も増えてきます。
今回は、シャープやフラットの多くついた曲を弾きやすくする方法です。
1.シャープ・フラットの出てくる曲の上手な譜読みの仕方
ここでは、「シャープやフラットが多くついていて譜読みしにくい、弾きにくい」ということについて解決していきます。
「この音とこの音がシャープで・・・」と、漠然と思いながら譜読みして弾くと、読みにくいし、音を間違えて練習していたということもあります。
「なぜその音にシャープやフラットがついているのか」と考えると、その時だけ臨時についている場合と、その音階で弾くのにシャープ、またはフラットが必要だからついている場合があります。
その音階に必要だからシャープ・フラットがついている場合、最初にどの音がシャープなのか、またはフラットなのかを確認することで、ミスも減らせますし、譜読みもしやすくなります。
例えば、ハ長調は「ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド」と、どの音にもシャープもフラットは必要ありませんが、ト長調だと「ソ ラ シ ド レ ミ ♯ファ ソ」と、常に「ファ」の音にシャープをつけて弾きますし、変ホ長調だと「♭ミ ファ ソ ♭ラ ♭シ ド レ ♭ミ 」と、常に「ミ」と「ラ」と「シ」の音にフラットをつけて弾きます。
このように、「この曲は、○○調の曲だから、この音とこの音には、常にシャープが、またはフラットがついている」というように、音階を構成している音として、シャープやフラットがついている音を頭で理解しておくと、譜読みもしやすいですし、「シャープ・フラットを落として弾いていた」なんてミスもなくなります。
もう一つ、ピアノの先生によっては反対されるかもしれませんが、楽譜でシャープ・フラットのついている音符に鉛筆で○をつけておくと、譜読みはしやすいです。
ただしこれでは、ピアノを習っているのに、楽譜を読む力や、初見の力が上達しないので、ピアノ初心者のうちだけにしておいた方がよいかもしれないですね。
2.シャープ・フラットが多くついている曲の手な弾き方
ここでは、ピアノを弾くときにシャープ・フラットの黒鍵が多くて弾きづらい曲の上手な弾き方についてお話していきます。
1.指のベストな位置を考える
弾きづらい部分では、指の一番動きやすい位置を見つけましょう。
白鍵だけ弾くと思って、その手をピアノの鍵盤の上に置いてみて下さい。
その指は、黒鍵には少し届きにくくありませんか。
反対に、黒鍵だけ弾くものとして鍵盤に手を置くと、手は鍵盤の奥の方へ置かれることになり、白鍵は弾きにくくなります。
このように、白鍵、黒鍵の弾きやすい位置はずれていますので、黒鍵、白鍵を両方弾かねばならないシャープやフラットの多くついた曲では、一番弾きやすい位置を見つけることが大切です。
弾きにくい箇所では、指が一番弾きやすい場所を弾いていないことが考えられるので、ゆっくりと鍵盤のどこを弾けばスムーズに指が動くかを確認してみて下さい。
2.指の無駄な動きはしない
ピアノで黒鍵は白鍵に比べて弾きにくいので、無駄な動きがある弾き方をしてしまいます。
黒鍵と白鍵を比べると、白鍵は幅が広く、手前あるのに対し、黒鍵は幅も狭く奥の方にあり、また少し高い位置に配しています。
弾きにくい音を弾こうとすると、無理が出て、余分な動きが入った弾き方になってしまいます。
始めの、ゆっくりの練習の時から、無駄な動きが出ないように注意して練習しましょう。
ピアノの上達には、ゆっくり弾く練は欠かせません。
ゆっくりの練習の時に、シャープ・フラットの音をしっかり把握する事、一番弾きやすい鍵盤の場所を、無駄のない動きで、スムーズに弾く弾き方が出来るようにする事、それがシャープやフラットがたくさん出てくる曲を、弾きやすくして、上手に弾くための方法です。