ピアノを弾く子供の未発達な指を守る脱力奏法とは?
ピアノを習っていて指や腕を痛めたことありませんか?
実はその指や腕を痛めた原因がから指導されていたハイフィンガーの影響だったとしたら?
ここでは子供の未発達な指を守る脱力奏法について書いていきたいと思います。
1.昔はハイフィンガー今は子供も指を痛めない脱力奏法が主流です
昔と今では使う教材やピアノ奏法まで違います。
たとえば、昔はピアノ教材としてバイエルを良く使っていました。
しかし今ではバイエルはスタンダードとは言えません。
ピアノを教えていて親御さんによく質問されるのは、「バイエルは使わないんですか?」です。
そして手の形も昔と今では違います。
ピアノを昔習っていた方で卵を包み込んだような手の形と指導されませんでしたか?
私も習い始めの頃はそのように指導されました。
そしてピアノ奏法も今と昔では違います。
昔はハイフィンガー奏法が主流でしたが、今では脱力奏法、重力奏法という方法が主流になってきています。
ピアノの奏法も時代によって負担のない良い方法が研究され変わってきているのです。
2.ピアノを弾く子供の未発達な指を守る脱力奏法
脱力奏法について詳しく書いていきます。
1.脱力奏法とは
脱力奏法は、簡単に言うと腕の力を抜いて弾く奏法のことです。
ただ脱力して弾くだけではなく、鍵盤から指をなるべく離さないで、腕の重み、重力を利用し、重心移動をしていく奏法なので腕や指に負担が少ないです。
2.脱力奏法の良いところ
昔、日本で主流だったハイフィンガー奏法はとにかく腕や指が疲れて、腱鞘炎になって指や腕を痛めてしまう人もいました。
しかし、脱力奏法だと、指や腕に負担が少ないので、ケガも少ないです。
また脱力奏法はピアノの音の響きがとても豊かになるところですね。
3.脱力奏法でも強い音は出せます
ピアノで強い音を出す時、どのように出しますか、たたきつけるように弾けば大きい音は出ますが、毎回それでは指を痛めてしまいますよね。
ピアノの音の大きさは、鍵盤の奥にあるアクションの中のハンマーのスピードで決まります。
つまり、鍵盤を離れたところから叩きつけなくても大きい音は出るということです。
脱力奏法のように鍵盤から指を離さなくても早く鍵盤を動かせば大きい音は出せるのです。
この弾き方なら指を痛めませんよね。
3.ピアノを弾く子供にこそ脱力奏法を
ピアノを弾く子供の指に脱力奏法が良いことはお分かりいただけたと思います。
音楽は、指や腕を痛めてしまう奏法では長く楽しめません。
是非長く音楽に親しむということで、指や腕にも良い奏法を心がけてくださいね。